誰かが温泉に行きたいねと言ったのだと思う。近すぎず遠すぎず、予算内で旅行感がでるところに行こうという話になり、白浜に白羽の矢がたった。その日の海は、深い青で冬の海らしさがあった。白浜の観光地である三段壁は大きくて広くて、でこぼこのマーブル模様の地面を歩くのは非日常な感じがして面白く、打ちつける波に半分恐る恐る近づいたりした。白浜のどこにあったのだろう、一緒に行った4人で目を濃く大きくしてくれるありがたいプリクラも撮った。少しふざけたように、白浜女子旅、とらくがきがある。
家に帰る前に、なにか海鮮を食べようとなり、食堂のような店に入った。まぐろ丼を頼み、それが本当に美味しかったけれど、お店の名前も場所ももう分からなくなってしまった。