夏のドライブの最終地点に中の島大橋があった。中の島大橋は遠目で見ると少し変わった形の橋だなと思ったけれど、実際に渡ってみるとかなり変わった橋な気がした。緩やかな弓形に見えた形は、歩けば足の裏で弓形のカーブを感じれるように丸かったように思う。一本の道路が山登りになっているような不思議な歩き心地がかなり気に入った。ただの道のように現れる街灯も少し特別だった。他にほとんど誰もいないので行ったり来たりして、山頂に当たる、孤の一番高いところでしばらく海を見た。ちょうど夕日が沈む時間だったのだけれど、夕日は雲に隠れ、朱色からグレーに変わる空の色で日の入りを判断するのだった。海と同じ色の工場らしき建物が夕日と共に景色に沈んでいった。
ushisansan21