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泣きたい時は

  • ushisansan21
  • 4月25日
  • 読了時間: 1分

泣きたい時は自転車にでも乗れば良い。歩く人はこちらの顔まで見ていない。その身そのまま走るから涙は真横に流れ走って来た道に落ち、その跡は風にものの数秒当たれば乾く。涙が止まらなくても、全部乾かし切るまで行けば良いだけだ。信号には引っかからない、心配しなくていい。


知らない子供と話すことが時々訪れる。その時、私は概ね優しい。自分や親戚や幼なじみの子供の頃に語りかけるように、お礼を言い謝った。落としたものを拾ってくれた手に触れてしまい、あの時の私はそして君たちはこんなに柔らかくまっすぐした優しさを持ち合わせていたのだねと知る。

先日、約10年ぶりに幼なじみと会った。始めこそぎこちなかったが、すぐに昔のよう、なんなら私は昔より調子に乗っていた。子供の頃分からなかった謎を共に解明するような時間があったと思う。それがあってもなくてもただ話し、ただ楽しく、君が私を知っていて嬉しいと、地元から遥々離れた街で思ったよ本当に。

 
 

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