top of page
検索

ぶらんこ乗り

  • ushisansan21
  • 2023年6月5日
  • 読了時間: 1分

小学生のころ、活字しかない本を読むのは少しまどろっこしかった。本が嫌いだったわけではない。読んでる最中の驚きもワクワクも感動も存分に楽しんだけれど、ただ成り行きと結末が一番知りたかった。文章も漫画もアニメも映画もごちゃまぜだったのだろう。中学に上がるころ、いしいしんじさんの「ぶらんこ乗り」という本を読んだ。女の子の話し言葉で、ひらがなが多くて、変な本だと思った。そして読みはじめた途端にその文章、作中の”弟”が書いた物語の虜になって、一気に読み終えた。初めて読んだ時は何の話だったかあまり分かっていなかった。成り行きも結末もまだ理解しないまま、ただ文字の書かれた紙がとても素晴らしいものに思え、薄い紙を指でつまんだ感じもなんだか良くて、この紙の束にぶらんこ乗りの世界が存在しているのだと思うと、この本は手放さずに手元に置こうという気になった。初めて文章や言葉自体のことを好きになり、この時私は本をもっと好きになれる予感がした。

 
 

最新記事

すべて表示
今日の光が私とその周りに降り注ぎ

今日の光が私とその周りに降り注ぎ、雨模様を切り分ける道となるなら、その、切り分けるための鋭利な幾何学模様に光はコーティングされて、ここに届く。先ほどまでずぶ濡れだった衣服も頭も体も纏めて洗濯したい、そしてこの鋭利な光で照らしたい、暖かく。 一筋の雨はただの一筋の雨だが、心を切り分けて行く。クッキーの型抜きのように幾何学の空洞を切り出していく。幾何学の光は薄いガラスのようゼラチンシートのよう。その型

 
 
2025年ポエムまとめ

2025年も絵にポエムをつけたり、つけなかったりしていました。 ポエムだけ抜き出してまとめます。 去年よりは少ないです。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 君が願ったものを届ける だから けして大人ぶらないように ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 春色の部屋で 雪の絨毯に身を委ね 冬を見つめ返して 雪の音を聞く夜 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 寝

 
 
化石 2018

もう転ばないように 化石につまづくステップ もう忘れないように 約束は砂糖漬け 消えてく空のふち もう見つめないように さよならっていうのは、もう果てしないんだって 衛星 空から操ってよ 風の向くほうを 大きなシャボンをもった、僕がいるね いつもいる野鳥みたいに、飛んでおいで 朝露の足もとには、気をつけてね 最後はこの手で、宙へつれていくよ もう転ばないように 化石につまづくステップ もう遅れない

 
 
 ※当サイト内のすべての絵と文の転載はご遠慮ください

© 2023 Yusuke Oda - Wix.com で作成されたホームページです。

bottom of page