top of page
検索

台風前夜

  • ushisansan21
  • 2025年8月27日
  • 読了時間: 2分

更新日:2025年12月21日

チラシを見た。横尾忠則さんの絵が3枚ほど載っていて、そのうち一番大きく載っていたのが、「宮崎の夜-台風前夜」という絵だった。

「冒険王・横尾忠則」という展覧会のチラシだった。それは高校生のときで、あの頃美術館へ行くとか展覧会を見るという楽しみにまだ無弾着だったのに、この絵が見たいと思って美術館へ行った。見たかった絵は展示室入ってすぐ左に飾ってあったと記憶している。見たかった絵もう出てきた、と思った気がする。全然違ったらすみません。1人だったから随分ゆっくり見ることができ、他の絵を見ては、何度も「宮崎の夜-台風前夜」の前に戻った。遠くからみても近づいてみても見足りなかった。道は分かれており、夜に赤く光る街灯と地面が、真っ赤な薔薇が、私の心を離さず、ここではない何処かへ連れて行かれそうだったのに、そこに確かにあるという感じでその場を離れるのがもったいない気持ちになる。この絵のようなY字路のシリーズはいくつか飾ってあり、どれも好きだったけれど、「宮崎の夜-台風前夜」が最も好きだ、今も。きっと長い嵐の前なのだ。嵐の予感を夜のY字路に鎮めているようでもあり、胸騒ぎのような感動だった。そして私もこんなふうに絵を描きたいと思ったのだった。

もともと絵も、イラストも、漫画も好きだったけれど、だけどもという感じで、芸術に関する大学に行くのか決めあぐねていたのに、この絵を見て吸い込まれるように決めてしまった。ひとつ年上の友達が通っていた画塾に私も通いたいと思った。私は彼女のことも好きだった。

この絵のポストカードを買った。いつか図録でもその絵をみて、あの時の感動を思い出してみることが度々あった。またあの大きな台風前夜の前に立ってみたいと、今も思う。

 
 

最新記事

すべて表示
2025年ポエムまとめ

2025年も絵にポエムをつけたり、つけなかったりしていました。 ポエムだけ抜き出してまとめます。 去年よりは少ないです。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 君が願ったものを届ける だから けして大人ぶらないように ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 春色の部屋で 雪の絨毯に身を委ね 冬を見つめ返して 雪の音を聞く夜 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 寝

 
 
化石 2018

もう転ばないように 化石につまづくステップ もう忘れないように 約束は砂糖漬け 消えてく空のふち もう見つめないように さよならっていうのは、もう果てしないんだって 衛星 空から操ってよ 風の向くほうを 大きなシャボンをもった、僕がいるね いつもいる野鳥みたいに、飛んでおいで 朝露の足もとには、気をつけてね 最後はこの手で、宙へつれていくよ もう転ばないように 化石につまづくステップ もう遅れない

 
 
2025春は活動的な様子

この春からはよく人に会ったり、久々の連絡がきたりして面白かったです。 ひとつ、ギャラリーで知り合った作家の方2人と葉山に海を眺めに行く。 ひとつ、幼なじみに約十年ぶりに会う。 ひとつ、何年ぶりかに高校時代の友人から生きてる!と生きてる宣言LINEがくる。 ひとつ、大学時代のグループLINEでは歯の話が。 ひとつ、大学の後輩と何年ぶりかに会い、食べたものがとても美味しい。この時行ったお店も何年ぶりな

 
 
 ※当サイト内のすべての絵と文の転載はご遠慮ください

© 2023 Yusuke Oda - Wix.com で作成されたホームページです。

bottom of page